危険なメソッド















デコぽん、すっぽん、思いっきり、、、
みゆぽ〜〜〜〜ん!!!!!!

言ってみただけです...
今回紹介する映画とみゆぽんは全く関係ございません。





危険なメソッド”。
デヴィッド・クローネンバーグ監督による
精神分析で知られるジークムンド・フロイト
その弟子でユング心理学で知られるカール・グスタフ・ユング
そしてユングの患者であり、後に恋人、そして自身も精神分析家となる
ザビーナ・シュピールライン
の3人が繰り広げるドラマを描いた映画です。

フロイトユングって、失礼かもしれませんが、ちょっと俗っぽいというか、
なんと言うかオカルト感がしちゃうんですよね...

今や精神医学や心理学の分野と言うよりは宗教学の分野に近いようですし..

ということでより俗っぽいものが観れるのかな〜と期待してました。

内容としてはユングを中心として物語は進みます。
フロイトとの師弟関係、ザビーナと妻の間での女性関係、ザビーナの師弟関係
の3つの関係が主な内容です。

なんというか..どの関係を通してもユングに良い印象を持てませんでした。

フロイトとも理論の違いから決別する割にザビーナとの関係の解決に助けを求めたり、
ザビーナと不倫関係にありながら、妻にも体よく対応するし、
ザビーナとは師弟関係となりながら、愛人関係を続けるし...

さらにザビーナとは変態的な行為に乗じるという...

元々患者であったザビーナと関係を持つ公私混同の変態野郎という感じ。
(精神分析家が患者とそのような関係を持つ事は珍しいことでは無かったようですが..)

一方でフロイトは始めユングを弟子として溺愛的に扱いますが、
ユングの宗教などを絡める精神分析理論を危険視し、止めるよう説得するなど
一見堅物のロートルのように描かれていますが、
なんだかフロイトユングへの感情の中に
同性愛的な愛情というか嫉妬が見えるような気がしました。

長々とわけの分からないことを綴りましたが、
結局この映画はユングのどうしようもなさと堅物フロイトという組み合わせの
一種のBL的楽しみ方もできそうなんじゃないかと考えてみました。
(BLが如何なるものなのか、それほど自分には知識は無いですが...)

もっと目に見えて分かりやすく、この映画で一番の見所といえば、
ザビーナ役のキーラ・ナイトレイの演技でしょう。
患者だった頃の気の狂った演技、
ユングと愛人関係となった後の精神分析を学ぶ学生としての姿と
変態的行為(所謂SMというような...)に及ぶ時の姿のギャップ
は単純に鬼気迫るものがありますし、体張ってるなーと。

キーラ・ナイトレイの姿を画像でみてもらいたかったのですが、
動いてるもの観た方が凄さがより分かると思うので、自身で確認ください。


ということでこの映画色々楽しめるところはありましたが、
フロイトユングについて、精神分析について全く知らない人が観ると
なんか冗長に感じてしまうかもしれません。

けれどもユング役のマイケル・ファスベンダーフロイト役のヴィゴ・モーテンセン
そしてザビーナ役のキーラ・ナイトレイ、他俳優が皆適役だったと思います。

なので評価としては74点位かなと。


ただ自分としてもユングフロイトについてまだまだ知識不足なので
この本で勉強がてら読んでます。

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