ヤング≒アダルト


ゆいちゃんがぼーーーーーん。




ヤング≒アダルト観了。
ジェイソン・ライトマン監督、ディアブロ・コーディ脚本の”JUNO”コンビによる作品。
主演はシャーリーズ・セロン
(この作品でゴールデングローブ賞ミュージカル・コメディ部門 主演女優賞受賞)



冒頭で切れたプリンターのインクに唾を垂らして、
なんとか動かすシーン、
そしてTeenage Fanclubの”The Concept”を車内でかけ、
クレジットが流れるシーン
は相当格好いい。



オープニングとしてかなり好きな部類。
主人公メイビスが歌い、ある構造物(カーステレオ)の構造が映されるというオープニングは
特段目新しいものではないけれど、この組み合わせというか
空気感は何度も観たくなる。

この映画はメイビスの細かな行動一つ一つがイカしてる。
最初から最後までだらしなくてスカした態度なメイビスだけど、なんか格好いい。

作家としてある程度成功(ゴーストライターかもしれないが..)し、
不自由無い暮らしをするメイビス。
でも元彼の子供の誕生を知り、ヨリを戻そうとする。
気違い染みた行動かもしれないけれど、地元の田舎、結婚と出産に対するコンプレックス
という点ではある程度の歳になれば
ふと思ってしまうことなのかもしれない。

メイビスの傲慢さ、自分勝手さも
そのコンプレックスを隠そうとする、見えないものとするためのものなのかもしれない。

といって色々考えるけれど、メイビスは考えを改めるチャンスが何度もありながら、
結局自分を変えることなく映画は終わる。

人間はそうそう変われるものじゃないし、
そもそも変わる必要があるのかもわからない。
このメイビスにしたって地元の誰よりも成功してるのは確かだろうし、
逆に地元の誰もメイビスの様になれる訳じゃない。

理想を取り戻しに地元に戻ったメイビス。子供も生まれるという元彼に迫るが、
反対に元彼夫婦を始めとする地元の人々に返り討ちにされる。(意図的ではないが...)

この構図になんだか、地元の同調圧力というか、人と異なる生き方をしている
人間(アウトロー?)に対しての排除感を感じられた。
なんかメイビスが可哀想なんだよね..

観てない人にとっては何のこっちゃと思われるかもしれないが、
是非観て欲しいなと。
評価としては82点
オープニングシーンだけでも観て欲しい。


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田舎の閉塞感を描いたと言えば、ギルバード・グレイプ。違うかな..

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挿入歌のTeenage Fanclub ”The Concept”はこのアルバムに。

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以上。